「会話がとぎれない話し方66のルール」を著者が解説!

「会話がとぎれない話し方66のルール」を解説してみよう!

「誰とでも15分以上会話がとぎれない話し方66のルール」(すばる舎)が発売されてからはや5年。
いまだに増刷がかかるこの素晴らしきこの本は、もう私の友と呼ぶべき存在です。
ありがとう、会話がとぎれない話し方。

この5年の間にもコミュニケーションの研究は日進月歩。
私も55歳になっちゃった。もうすぐ死ぬな、きっと。
生きていてもボケるよ。
だからまだ私の息があるうちに、家内の名前を言えるうちに、晩御飯食べたことを覚えているうちに、この愛すべき本にもう少し解説を加えて、みなさまの会話やコミュニケーションのお役に立てればと思い立ったのです。

私は話し方教室を開校してもう25年。
「会話がとぎれない話し方」には私の25年の思いが込められているのだ、きっと。

さて、さっそく第一章の1P目を開いてみましょう。

「人は自分の話をしたいもの」というタイトルが出て来ました。
どうやらこの著者は、聞く力が大事と言いたいらしい。

たとえば相手が「私は子供のころからテニスをしてまして」と話し始めた。
このあとの会話の選択肢には、大きく分けてく2つの道筋がありそう。
それは自分が話すか、相手が話すか。

まずは自分が話すことを選択をしたケース。

「私は子供のころからテニスをしてまして」
「私の兄もテニス部でしたよ。高校生のときはインターハイに出てました。そういえば錦織選手の試合をWOWWOWで見ましたよ。うちWOWWOW入っているもんで」

タクシーの運転手さんって、こんな会話する人が多いんだ。
できたら黙っててほしい。

だって相手は「私は子供のころからテニスをしていまして」と切り出したんだから、きっと何か話したいんだよ、きっと。
そこで自分の話をしてしまったら、相手はガックシ、おいおいあんたの話はいいんだよって思うにちがいない。

実は、会話って自分が話すという選択肢しかないと思っている人、けっこう多いんだ。
このタイプと会話すると、けっこうストレスを感じちゃう。
人は自分の話を聞いてほしい生きものだから。

どうも話がはずまない、異性にモテない、営業成績が芳しくない、職場やサークルの人間関係がうまくいかないという人は、ちょっと自分の会話を振り返ってみてはいかがかな。

そこで登場するのが、相手に話をさせてあげる聞き上手。
ところが世間ではこの聞き役に大きな誤解を持ってるんだなこれが。

相手が勝手にしゃべる。
それを聞く。
これが聞き手と思っている人、多いんじゃない?

「私は聞くほうはできるんですよ」なんて言う人にお目にかかるけど、このタイプで「話しやすいなー」「聞いてくれてるなー」って感じる人、いないもん。
本当はできてないですよー、聞き役・・・・

真の聞き上手とは、相手が話しやすいようにいい反応ができる人。
「ああ、知らないうちにこんなことまで話しちゃったよー。ナイショにしておいてよ、今の話」
ってなっちゃうのが聞き上手。

相手は気分よく話ができて、聞き手を好きになる。
聞き上手は愛されるっていうのはこういうこと。

聞き上手は相手が話したくなるように積極的に動いているの。
あ、今日はもう寝る時間になっちゃった。
これから聞き上手の極意を伝えるはずだったのに。

さてこのお話はまた近いうちにいたしましょう。
本当に近いうちに(一週間以内、私の希望としては数日以内)ですからお楽しみに。
早く書かないと、手遅れになりかねない。

『話し方教室はよく耳にするけど、聞き方教室とは聞いたことがない』
コラムでおっちゃんがよく書くフレーズです。

こらこら、あるよー、大阪に。東京でもやってるよー。
でも「聞き方教室」ってなんか語感がよくなくて、生徒さん来てくれなさそう。
そんなネーミングだとダサいから、世の中にないだけなんじゃないの?

TALK&トーク話し方教室では、コミュニケーションスキルUP講座の中で、聞き方教室も開いております。
婚活で実を結びたい、仕事の成績を上げたい、雑談が上手になりたい、などという願いを持つ人は、聞く力に目を向けてみてほしいなー。