スティーブジョブスさんはいみじくも言いました
Appleの創設者、スティーブジョブズ氏はこう言ったそうです。
「子供たちにはテクノロジーの使用を制限すべきだ。うちの子供にはまだiPadを与えていない」
http://lrandcom.com/jobs_not_tech_parents
わかってる人はわかってるんだなー。
ファミコンが生まれてもう30年以上が経つでしょうか。
パソコンが生まれ、携帯電話が普及すると人と、面と向かって人と会話するチャンスは減るもんねー。
ピザの注文だって電話じゃなくて、ネットでするらしいよ。
すると電話で他人と話すのを恐れる人が急増中だとか。仕事だいじょーぶなの?
「家の電話に子供を出させるな。悪徳営業にだまされるぞ」なんて言って、子供と社会との接点を切っているから、子供に社会で必要な力がつかないんですよ。
職場もフレックスだとかなんだとかで、朝の挨拶すら消えようとしているって言うし、正社員だ派遣だ契約だって色々な立場の人がいて心を開いた雑談もむずかしいらしい。
そりゃ誰だってコミュニケーションが苦手になりますよ。
「TALK&トークは話し方教室だから時代を先取りしていて将来が明るいですね」
なんてよく言われるんですけども、実はそう安穏とはしていられない現実があるのですよ。
みながあまりにコミュニケーションをとらなくなったので、コミュニケーションが上手な人が本当に減って来ているんです。
すると会話のいいサンプルがないので、どれが上手なお話の仕方なのか多くの人がわからなくなっちゃってる。
職場にとても感じのいい人がいたら、「あれがうちとけ力か!私もああなりたい」って思うでしょう。
でもそんな人と会ったことがない人に、「うちとけ力」と言ってもピンと来ない。うまくイメージできないんです。
知り合いに感情豊かにうなづいて話を聞いてくれる人がいたら、「聞き上手って素晴らしい」って思うでしょう。
でも世の中から聞き上手はどんどん消えていっている。
サンプルがないから「私は聞くほうはできるんです」なんていう勘違いをする人がいっぱい出て来る。
我々も時代の大きな変化に戸惑っているのです。
でも、だからこそ私たちは、世の中に向かってもっと丁寧にコミュニケーションの姿を説明し、広める使命があるとひしひしと感じております。
さあ、これからは生まれてもの心ついた時から、「お友達はスマホでした」という人々が成長して行きます。
今小さいお子達を持つ親世代の人々はすごく心配にちがいありません。
子供が昔の子供と同じように友にもまれ、いい先輩に恵まれ、可愛い後輩の面倒を見る経験を積み、人生の苦難を乗り切る術を身につけるには、どうしたらいいのでしょうか。
それはまず親がしっかりとコミュニケーションのあり方を身につけることでしょう。
朝は夫婦でアイコンタクトをとった挨拶をする。
(顔を見て「おはよー」って言う夫婦だけでも少ないのに、アイコンタクトのある「おはよー」なんて言えてる夫婦はほとんどないでしょう)
「今日はいい天気ね」「そうだね」と何気ない言葉で気持ちを交し合い、共感しあう。
「髪伸びたね」などと、互いに気のついたことを言葉にする。
夫婦のコミュニケーションが全ての基礎。
それを子供に毎日見せて、子供にも同じことをしてあげる。
子供にはリビングで勉強させ、親子の会話を増やす。
自分の日常を言葉にし、相手の日常にも興味を持って問いかけ、共感する。
「お父さん、会社で仕事のエンジンかかるまでに一時間ぐらいかかるわ。たけしは学校でどう?」
「ボクも一時間目はほとんど寝てるよ」
「ほんとー!わはははは、親子だねー」
この無駄とも思えるやり取りが子のコミュニケーション能力を鍛える。
家庭内話し方教室だ。
親が子の前でいいカッコしても仕方がない。
ありのままの姿を素直に見せることが、お互いにリラックスできる秘訣だと教えてあげることだ。
ここまで書いたコミュニケーション能力をお持ちでなければ、まずは親がこの力を勉強しマスターすること。
それを家庭で使うこと。
それが子の将来にどれほどの恩恵をもたらすか、計り知れない。
親だって、他人と心通わせる力を持つことは、一生を生き抜く大きな資格となるでしょう。