あなたの毎日にもドラマがいっぱい
あなたはこれまで、数々のドラマに遭遇しながら生きてきたはずです。
笑いあり、涙あり、焦りあり、怒りあり。
色々な人と、様々な感情を通わせて来たことでしょう。
それを子や孫、友人知人に語ることはできますか?
いくつのドラマを語れますか?
あなたのドラマを通して、相手はあなたの人生を体験できるのです。
あなたのドラマを聞いて、あなたの人生の奥行きを知ります。
あなたのドラマは人を笑わせ、感激させ、泣かせます。
また驚かせ、共感させ、憧れさせます。
だから自分の人生に起こったドラマを臨場感たっぷりに語る話術はとても重要です。
もしそんな話術があれば、あなたの人生は他人にとっても示唆に富み、新しい価値を知る元になります。
でもそんな波乱万丈な人生じゃないし。
と思うのももっともです。
ここで言うドラマとは、誰もが日常で出くわすミニドラマのこと。
家内と道を歩きながら、
「もう高級なすき焼きの肉はしつこすぎて食べられないな。今度からはグラム500円ぐらいのにしよう」
と言って横を見たら、知らない女性がきょとんとした顔で私を見て、足早に追い越していった。振り返ると、家内はずっと後ろでショップのショーウィンドウに立ち止まり、洋服を見ていた。
ああ、恥ずかしかった。
と言えたら、立派なドラマの語り部。
聞く人は彼の話を聞いて、彼と同じ体験をできるでしょう。
この語り部は、話をこう続けました。
あれは、半日街を歩き回ってからズボンのチャックが開いていることに気づいたことの次に恥ずかしい出来事だった。
これに共感しない男はいないはず。
そして、ああ、自分にも似たような恥ずかしい場面があったなあ。
と過去の人生が走馬灯のように駆け巡るにちがいありません。
こんな語り部と共に過ごせたら、いくつもの人生を体験できて、楽しいでしょう。
人はなぜ生きているのか。
それはいくつもの人生を体験して、様々な感情の体験を重ねるため。
感情体験を重ねる度に、人は大きく奥行きのある人になって行く。
だから人は小説を読み、映画を観る。
他人の話はまさに真実のドラマ。
取るに足らないようなちっちゃな話でもそれを聞く人の心はワクワクするのです。
あなたは今日も小さなドラマを体験する。
それを大切にして、人に面白おかしく伝えることです。
自分が体験したドラマは、他人とも共有するものだと意識してみましょう。
あなたのちっちゃな話が、多くの人の人生を豊かに変えてゆくのです。
駐車場の怪
駐車場で時折見かける看板。
「前向きに停めて下さい」
前向きに停める?
駐車場に停める時にも「前向き」な気持ちがいるのか。
何て押しつけがましい駐車場なんだろう。
ポジティブシンキングもここまで来たか。
私は無理にポジティブを装うことに反対しているのに。
まあ仕方がない。
指示に従わねば車を停めさせてくれないかもしれない。
「絶対にうまく停められる」
「俺は車庫入れがうまい」
「明日はきっといい日だ」
「太陽はすべての人に注がれているのさ」
と前向きな言葉を使いつつ車を停める。
疲れた。
しかし、お蔭でバッチリと駐車が決まった。
前向き駐車、バンザイ\(^o^)/
問題は「後ろ向きで入れて下さい」だ。
後ろ向きで車を入れると気分が落ち込む。
「うまく入れる自信がない」
「俺はダメ人間だ」
「白線が俺をバカにしている」
今度からこの駐車場には決して入るまい。
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