ずいぶん年下の人と話す時のコミュニケーション能力

ずいぶん年下の人と話す時のコミュニケーション能力

職場ではニ十歳、三十歳年下の人とも関わりを持つ必要があります。

かつてなら、その間に様々な年代の人がいて、クッションになってくれましたが、今は直属の部下や同僚、時に上司が息子、娘ぐらいの年頃というケースも珍しくありません。

ここはレベルの高いコミュニケーション能力が求められます。

まず必ず失敗するのが、上下の関係を持ち込む人。
自分の方が年上なのだから、年下の方が自分に敬意を持って接するべきだと思っている人は、年下の人から敬遠されます。

どんな人に対しても敬意をなくしてはいいコミュニケーションは取れません。
敬意とは素晴らしいコミュニケーション能力と呼べるでしょう。

さて、年を重ねて来ますと、新しいものに適応できず、自分たちのやり方、考え方の方が優れていると決めつけがちです。

例えば彼らの友達付き合い。
彼らは友人にとても遠慮していて、電話する前にもLineで電話をしてもいいかと確認し、承諾をもらってから電話をかけます。

携帯電話を初めて手にしたのが大人になってからという世代には、驚きの習慣でしょう。

「電話ぐらい気にせず掛けたらどうだい。そこまで気にしなくてもいいだろう」
と言いたくなりますよね。

でも時代は移り、人々の気持ちも変わります。
自分たちの時代がそうであっただけで、それが正しいとは限りません。

「キミたちが間違っている」と言われて心を許すわけがないですよね。

自分とは違う価値観、習慣、考え方を持つ人たちとうまく付き合うには、それなりのコミュニケーション能力が要るのです。

コツは、相手の価値をそのまま受け入れること。
「あなたがたは〇〇なんですね」という表現をするのです。

この場合は、「キミたちは友人でも、電話をする前にLineでお知らせをしてから掛けるんだね」という言い方になります。

いい、悪いではなく、相手をそのまま受け入れる。
これがコツです。
相手をそのまま受け入れるって、素敵なコミュニケーション能力でしょう。

「出世したいとは思わない」と言われたら、「キミたちは出世に興味がないんだね」

「車も一戸建てもほしくない」と言われたら、「キミたちは車や出世に興味がないんだね」

「会社を終えた後で、職場の人とお酒を飲もうとは思いません」と言われたら、「キミたちは仕事が終わったら、会社の人とは付き合いたくないんだね」と言ってあげます。

「そんなことで世の中渡っていけるわけねーだろー!」と言っても、それで相手が変わるわけではありません。
それよりも「もう少しそう思う気持ちを聞かせてくれる?」と寄り添う方が、相手の気持ちを理解できます。

すると、年上の方が「なるほど」と思う時も出て来ます。
また年下の方が「そんな考えもあるのか」と折れて来ることもあるのです。

これがコミュニケーションと言うもの。
こんな優れたコミュニケーション能力を持つ人は、様々な人とつながることができます。

そして様々な人々の考え方や価値に触れて、自分を成長させることも可能です。
ちょっとハイクラスのコミュニケーション能力。
身に付けておくと、得することが多いですよ。

まとめ

ずいぶん年下の人と話す時は、自分の方が賢くて正しいという思い込みを捨てる。
相手の言い分が自分の考えと反している時は、「あなたは〇〇な考え方なんだね」とか、「あなたはそこで〇〇するんだね」と相手を受け入れる表現を使う。
これが大人のコミュニケーション能力。

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