伝えるコミュニケーション能力
コミュニケーション能力の基本的な力が伝える力。
「決まりきったことを伝えることぐらい簡単」
と思っている人は意外と多いのかもしれません。
でも、自分の言葉が相手にどれぐらい伝わっているか。
そして自分の言葉に、相手がどれほど動いてくれるか、そこまでを意識して、自分の考えを他人に伝えている人は稀です。
自分の考えを相手に一方的に伝えるだけでは、相手はそれを受け取ってはくれません。
相手が受け取りやすく伝える。
しかも、その話を聞いた人が、自分の思う通りに動いてくれる。
これがコミュニケーション能力に長けた人です。
コミュニケーションとは言葉のキャッチボールだと昔から言われて来ました。
でも本当のところ、私たちは自分の頭に映像を描きながら話し、聞き手も話し手の言葉を映像にして聞いているのです。
真実は、コミュニケーションとは映像のキャッチボールなのです。
だから相手の頭の中に、映像が浮かびやすく話せる人、これをコミュニケーション能力に優れた人と呼びます。
コツは短い文章で話を切り、間を作って話すこと。
「私は堺市に住んでいるんですけど近所にすごく美味しい焼き鳥屋があって、とくに手羽先ギョーザがぜっぴんでビールにすごく合うんです。」
多くの人は、話をこのようにして一気に伝えてしまいがちです。
聞き手は相手の話を映像にしながら聞いています。
これでは内容が多すぎて、1つ1つ丁寧に映像にすることができません。
本当はコミュニケーション能力などないのに、自分は話がうまい!と思い込んでいる人ほどこういう伝え方をしています。
そこで、相手が映像を思い浮かべやすくするために、言葉を短く切ります。
さらにその後、間を一拍空けて、映像を浮かべる時間を作ります。
こんな感じで。
- 「うちの近所に、すごく美味しい焼き鳥屋があるんです」
- 「私は堺市に住んでいるんですけどね」
- 「とくに手羽先ギョーザがぜっぴんなんですよ」
- 「これがまた、ビールにすごく合うんです」
これこそ伝え方の神髄!
私たちはこの伝え方を、コミュニケーションブリッジの伝え方と名付けました。
相手がスムーズに映像化できる感じが伝わったでしょうか。
この伝え方をマスターすれば、プレゼンもスピーチも、説明も、とても上手になれます。
そしてそれを聞いた人が、あなたの言う通りに動くように!
コミュニケーション能力に優れた人は、相手のことを本当によく考えています。
ぜひこの伝え方にチャレンジしてみて下さい。
伝えるコミュニケーション能力:まとめ
- 人はあなたの話を映像に置き換えながら聞いている。
- そこで映像化しやすいように、言葉を短く切り、映像を浮かべる間を作る。
- これであなたの話を相手はしっかり映像にし、理解も記憶もスムーズに行える。
- これこそが、コミュニケーション能力に優れた人の伝え方。
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