あの人が言うとなぜ話が面白いのか

“あの人が言うとなぜ面白いのか”

コミュニケーションの世界は進歩が遅い。

これだけ世の人々が悩んでいるのに、画期的な回答を出せずにいます。
どの本を開いても同じことしか書いていません。

曰く、
「自信を持って」
「相手はあなたの話に思うほど関心がない」
「思うままを言葉に」

そんな気休めしか書いていない。

コミュニケーションの世界にもぼちぼち大きな転換期がやって来る頃です。

それは『言葉』から、『映像を伝えるスキル』への発想の転換です。

何を言えば人は動くのか。
何を話せば人がついて来るのか。
そういう発想ではなく、

『どう伝えれば自分の思いが相手に伝わるのか』という発想に切り替える時が来たのです。

同じことなのに、あの人が言うとなぜか面白い。
あの人が言うと不思議と納得する。

そんな経験を誰もが持っているはず。

それは言葉ではなく、伝え方に秘密があるという証拠。

伝え方を変えるヒントは『映像』にあります。

人は自分の脳裏に映像を映し、それを言葉にして話します。
聞き手も話し手の言葉を全て映像に置き換えて聞いているのです。

コミュニケーションは『映像』を通じて行われている。

このことを知らずして、コミュニケーションは語れません。
だから相手に絵が浮かぶように話せれば、その人は話し上手ということになります。

話がうまくなる第一歩は、自分が思い描くその映像を強く意識すること。

自分は映像を言葉にしているのだと気づくことです。

例えば結婚式のスピーチ。

稿を用意し文字で記憶しようとすると現場で急に頭が真っ白。
そんなことが起ります。

文字は記憶されにくいし、少し言葉を間違えると後が続かなくなるもの。
そこで、

  • 新郎(新婦)の人柄
  • 職場でその人柄が発揮されたシーン
  • 彼(彼女)の一言

そんなふうに一つ一つのシーンを『映像』で思い描きながら、話す練習をしてみて下さい。

原稿を作るなら、見出しだけを書いておきます。
例えば

  • 親族、新郎新婦へのお祝いの言葉
  • 新郎、熱意のある好青年
  • 会社のピンチを救う
  • 新婦を幸せにできる
  • 結びの挨拶

こんな感じ。
何度も映像を思い描きながら練習すること。

映像を描きながら話すと、言葉に気持ちが乗ります。
これが大事。

気持ちが乗るから、聞く人が感動し、ある時は笑い、またある時は説得される。

これからコミュニケーションの世界は映像を言葉にするという考え方で語られるようになるでしょう。
今の時点では私しか言ってないけど。

その時、コミュニケーションの研究が一気に進むはずです。

名前にまつわるエトセトラ


私は血圧が高めなので、月に一度医者通いをしています。
薬をもらいに薬局にも行きます。

その薬剤師さんの名が山井さん。
好青年で女性にモテそう。

彼の名前、漢字で書くと何でもないのですが、名札には振り仮名も打ってあります。
よせばいいのに。

やまい・・・と。

病気の人に向かって「やまいが承りました」だなんて、縁起が悪い。
心の中で言いがかりをつける私。

医者で「藪」さんもいたな。
タクシーの運転手で「忠則」さんもいた。

名前って罪だ。

今日もやまいさんからお薬をもらい「お大事に」と背中で言われて薬局を出る私。

あの笑顔からすると、山井さんは私の思いにまだ気づいてはいないようです。

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