関西テレビ『キメツケ』出演記念 部下と話ができない上司、3つの理由(1)
関西ローカルで人気の「キメツケ」という番組から取材を受け、
録画出演することになりました。
テーマは、部下とうまく話ができない上司が
増えているというもの。
これから全3回にわたって
部下と話ができない上司3つの理由を
お届けしてまいります。
まず第1回目。ひとつめの理由はコチラ。
部下を見ていないから話ができない
上司だって仕事上の話はできるのですが、
お酒の席で部下と話をするのがむずかしいと言う人が増えているようです。
意外なことに部下は、酒の席で
仕事の話がしたいと思っている様子。
酒席ではプライベートなことを聞きたがる上司との間に
ギャップがあるようです。
仕事の話というと、上司はどうしても
成功談、自慢話をしがちです。
これがどうにもウザイ。
だいたい上司の成功談は、
会社が昇り調子の時とか、
景気がいい時であったとか、
部下にしてみれば参考にならない話が多いもの。
部下が上司と話したいのは、
部下自身の成功談であることが多いのです。
それは成功とまではいかなくても、
自分がその仕事にどのように取り組んでいるか、
どんな工夫をしているか、
どんな発見、どんな成長があったか、
という話を聞いてほしいのです。
つまり「オレの話を聞いてよ」って言うこと。
日頃から部下を見ていることが大事
さあ、部下から仕事の話をしてもらうために
必要なことをお伝えしましょう。それは、
日ごろから部下をよく見ておかねばならない
ということ。
見ているから話ができるのです。
例えば大きな契約が取れそうな案件があった部下。
それが直前でキャンセル。
「何で取れなかったんだ」と上司は聞きますが、
それ以降に関しては全く無関心な人が多いもの。
キャンセルして来た取引先と、
その後どのような付き合いをしているのか。
間際でのキャンセルからどのようなことを学んだのか。
気持ちをどのように切り替えたのか。
そんなところに関心を持っていれば、
酒の席で話ができるはずなのです。
「あの案件、残念だったよね。
あれから仕事の仕方は何か変わったりした?」
そんな話の向け方を部下は待っているのでしょう。
上司の仕事は部下をよく見ること。
これが私の持論です。
小さな成長を見逃さないのがいい上司
これは私が顧問を務める不動産開発会社の、とある社員のお話。
彼は入社以来一年間、全く成績を残せずにいました。
社長からも「今のあなたには、今の給与では高すぎる」
と言われたりもして、甚だ居心地の悪い思いをして来たのです。
私の仕事は、そんな社員を一人前に育て上げることなのですが、
実は彼が少しずつ成長してきているのを、
肌で感じていました。
「一年前と比べて、仕事ぶりに変化が出たところは?」
と聞きますと、
「取引先から打診があった不動産も、
条件が合わなくて買えないことが多いです。
そのときに、買えなかった理由を具体的に5つ以上あげて
取引先に伝えることを行っています。
そのほうが今後につながるかなと思いまして」
との答え。
以前は「今回は残念ながら」としか伝えていなかったようです。
「それはいいね。成長していることが伝わって来るね」
と私が伝えた時の、彼のうれしそうな顔。
彼がついに成果を出したのは、それから数週間後のこと。
会社に一億円以上の利益をもたらすファインプレーでした。
そして次の契約が成るまでに2週間とかかりませんでした。
まさかの連続ホームラン。
社長からも「〇〇君、本当にありがとう。賞与を楽しみにしておいて」
と感謝されたようです。
こんな話ができるのなら、部下は上司と飲みに行くのが
楽しみになるでしょう。
上司は、まずふだんから部下をよく見ておくこと。
そして自慢話をさせてあげること。
こういうことに目をやってみて下さい。
部下と話ができない上司3つの理由、
あと2つをお楽しみに。