貴景勝に見る ネガティブでも成功できるコミュニケーション能力の秘密
元貴乃花部屋の貴景勝関が優勝した。
部屋のゴタゴタが続いた中での優勝は、
彼の精神力の強さと、不断の稽古の賜物という気がします。
関西出身の貴景勝関、
私もかねてより注目をしておりましたので、
とても嬉しい気持ちになりました。
さて彼の優勝インタビュー。
アナウンサーの、
「白星が重なってひょっとしたら優勝?という戦いになって来たときは、どんな気持ちでした?」
という質問に、
「明日はうまくいかないだろう。明日はうまくいかないだろう。
と思いながらやっていました」
と彼は答えました。
とてもネガティブです。
でも結果は優勝!
さあ、ポジティブの神を崇める信者たちはこれをどう見る?
ポジティブ信者なら、ここは
「必ず優勝するという確信を持ってやっていました」
と答えるところです。
人はネガティブでも成功するのか?
私はかねがね無理にポジティブを装う人々に
違和感を持っておりました。
聞かれてもいないのに、
「自分はポジティブなんで」と発言する人って、
実は大変ネガティブな感情を押し殺して
生きている匂いがプンプンするのです。
生まれてから病気をしたことのない人は、
「自分は健康なんです」とは言いません。
健康が当たり前だから、「自分は健康」と言う意識がないものです。
あえて自ら「ポジティブ」と言うのには、
自己の中にネガティブな一面があると気づいている
ということでしょう。
だからこういうタイプは、とても貧相で弱弱しい印象を
人に与えてしまうのです。
さて、貴景勝関。
「明日はうまくいかないだろう」という言葉はとても後ろ向き。
でもネガティブな気持ちは、実は言葉にして
吐き出してしまった方が気持ちは楽になるものなのです。
「俺は必ず勝つ!」
と無理に思うよりも、ストレスが少なくなります。
貴景勝関は、
ネガティブな気持ちを言葉にして吐き出して、
さらに成功を引き寄せる行動をしていたに違いありません。
それは稽古。
うまくいかないのは嫌だから、
猛稽古を行う。
そして対戦相手を研究する。
これは大変ポジティブな行動です。
このポジティブな行動が優勝を引き寄せました。
人生を形作るのは思考ではありません。
行動です。
行動こそが成功を引き寄せる
重要なファクターなのです。
成功を果たしたければ、
ポジティブシンキングなどは不要です。
ポジティブに突き進む、
ポジティブアクションこそが勝利の王道と言えます。
ネガティブな思考をコントロールできない人は、
その思いを言葉にしてみましょう。
「しんどいわ。しんどいわ」
「無理かも」「無理かも」
「私にはできないよ」
すると気持ちがすっと楽になるはず。
そこで「まあ、できるところまでやってみよう。
行けるところまでは行ってみよう」
そんな気持ちで、行動を積み重ねましょう。
貴景勝関のコミュニケーション能力マジック。
ぜひ真似させてもらいましょう。