相づちに雑談がはずむ秘訣あり!
「はずんでいる雑談には、必ずいい相づちがある」と言われたら、
「へーとかそうなんですかっていうあの相づちでしょ。やってるやってる」
と思う人は多いはず。
でも、本当にコミュニケーション能力に長けた人は、自分が話す時に聞き手の相づちを意識して話しているのです。
上手な話し手は聞き手にタイミングよく相づちを打たせる
今年は4年に一度のうるう年。
「今年の2月は29日まであるのか」という話を多くの人が交わしたはず。
でも「そうですね」の一言でしゅーりょーとなった人が大半ではありませんか。
それは話題に広がりがないからではなくて、話し方に原因があったのです。
上手な話し手は、聞き手に意識して相づちを打たせます。
「相づちって聞き手が意識するものでしょ」と思っていた人は、コミュニケーション下手な人。
話し上手は「今年の2月は29日まであるんだよね」と言ったあと、相手の顔を見て間を空けます。
すると相手は自然と「そうですね」と相づちを打つ。
そこで「もう4年たったのか」とか「今年はオリンピックなんですよね」と次の言葉をゆっくりと投げかける。
この相づちは話し手が作り出したもの。これこそが話す極意!
「今年の2月は29日まであるんだよね」
「そうですね」
:
「もう4年たったのか」
「ほんとですね」
:
「4年前はなにしてた?」
「えーっ、4年前ですか。たしか・・・この会社に入ったのが4年前の4月で、前の会社にいましたね。いやあ、一番悲惨なころですよ」
ゆったりとしたペースと気分が、話題を思い起こさせる
人の脳裏には、話すことがゆっくりと浮かぶ。
急いでは話ははずみません。
「今年の2月は29日まであるんだよね」
「そうですね」
「もう4年もたったのか」
「ほんとうですね」
会話が回転するまでは、言葉も短く、言葉と相づちのやり取りがゆっくりと行われます。
このゆるい流れが大事で、その中、二人の脳裏には様々なイメージが湧き出し、会話の準備が整って行きます。
相づちが連想力を生む引き金になる
相づちをうつ方も、ただ言葉を返すのではなく、相手の話を想像しつつ気持ちを感じ取りながら「そうですね」という言葉を返します。
これができる人を聞き上手と呼びます。
二人の間には、気持ちが乗った言葉が行ったり来たりし始めます。
さあ、こうなるとお互いの脳内ではびっくりポンな化学変化が起き始め、想像力が著しく高まります。
だから会話がはずむ。
だから二人の気持ちがつながって、信頼が生まれ、仕事や恋に素晴らしい影響が生まれます。
コミュニケーションがむずかしいのは、表面からではこの流れが見えないところ。
コミュニケーション上手の人の言葉だけをマネても、上手にはなれないものでしょう。
そんなコミュニケーションの秘密を解明した一冊が上奏されました。
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