小さな愚痴を上手に聞ける人は、心が豊かで温かい
コミュニケーション能力が高いと自賛する人は多い。
でも、他人の愚痴をうまく聞くことを
大事に思う人は少ない。
人はなぜ愚痴を言うか。
それは気持ちを言葉にして吐き出すことで、
心のお掃除が出来るから。
「仕事嫌になっちゃう」と愚痴で発散すると、
それが頑張ろうと言うエネルギーに変わるからです。
だから「仕事嫌になっちゃう」と言う人に、
「どうしたの?」と
話を聞いてくれる人の存在がどれほど有難いか。
実は他人の愚痴にうまく対応できる人は、
ずいぶん高いコミュニケーション能力の
持ち主と言える。
目には見えない事なので、
そこに価値を置ける人は少ないのですが、
実は大変なコミュニケーション能力を
必要とする行為なのです。
まさに聞く力の真骨頂!
愚痴を言わず我慢して耐えている人は、
いつかその嫌な気持ちが爆発して、心を壊しちゃう。
さらにこの抑圧された気持ちを
わかってくれる人のいない悲しさったら
ありゃしない。
「仕事嫌になっちゃう」と言った時、
「みんな我慢しているよ。私なんてね」と
聞き手に自分の話にされてしまうと、
辛い気持ちの行き場がなくなる。
こういう対応をする人ほど、
自分はコミュニケーション能力があると
言いがちなので困る。
あなたは「自分の話をすることがコミュニケーション能力だ」
と思い違いをしていると、
声を大にして教えてさしあげたい。
小さな愚痴を受け止める力を持つ人は、
どんな人からも必要とされるもの。
誰もが辛い気持ちを我慢しつつ
暮らしているのですから。
友人に一人でもこんな人がいたら、嬉しくて頼ってしまう。
異性にこんな人がいたら、もう離れられない。
夫や妻がこの力を持てば、夫婦円満で健康な暮らし。
親にこの力があれば子は育つ。
上司にこの力があれば部下は辞めない。
もちろん自分もネガティブな気持ちを
ないことにしていてはいけません。
おかしなポジティブを装わないことです。
人間にはポジティブな気持ちも、
ネガティブな気持ちも両方揃っているのが当たり前。
自分の気持と上手に付き合えたら、身も心も健康で、
他人とも温かく付き合うことが出来ます。
小さな愚痴をうまく聞く力は
大事な人と幸せに暮らす温かな力そのものです。
このむずかしいコミュニケーション力も
TALK&トークのレッスンで習得が可能です。
他人の小さな愚痴を聞けると、
なぜか自分の心も温かくなるから不思議ですね。
まとめ
相手が小さな愚痴を始めたら、解決する方向ではなく、相手がその気持ちを吐き出せるように対応する。
困っているなら「それは困るね」と共感し、嫌な気分なら「嫌になるね」と受け止める。
ネガティブな気持ちは、言葉で吐き出し、それを他人が受け止めてくれることでエネルギーが発散され、小さくなっていくものなのです。
愚痴を受け止める力は、本当に素晴らしいコミュニケーション能力です。