婚活は出会って1秒の審査で決まる
お見合いの日。
あなたは指定されたホテルのティールームで女性を待っていた。
そこにお相手の女性がやって来た。
「こんにちは、○○です」と挨拶するあなた。
出会ってまだ1分もたっていない。
しかし女性の気持ちは席につく前にはもう決まっている。
そう、見合いにしろ、パーティにしろ、婚活の場であなたは出会って1秒で「YES」か「NO」かの判定を受けているのだ。
「なんだよ、そんなもんで私の本質がわかるのかよ!」と叫びたくなる気持ちもわかる。
しかし、あなただって女性と出会って、「あり」とか「なし」と1秒で決めてはいないだろうか。
ここで「YES」なら、女性の印象は好意的なまま継続される。
この後の会話や振る舞いでよほどのミスをしない限り、結婚というゴールにたどり着ける。
反対に、第一段階をクリアできなければ、どんなに心優しい男だって次のステップには進めない。
だから出会って1秒の審査をクリアする力をつけることが、婚活成功の秘訣となる。
婚活の決め手となるコミュニケーションとは?
会った瞬間に温かい気持ちが伝わって来る人がいる。
これこそが女性が求めている結婚したい男だ。
男も同じだろう。会ったとたんについほほ笑んでしまうような女性と結ばれたいと思うはずだ。
そんな力があれば、イケメンでなくても金持ちでなくても、婚活は難しくない。
いや自然な恋愛で相手が見つかっていたはずなのだ。
もしあなたが婚活でうまく行っていないのなら、会ったとたんに親しみや温もりを伝えられるコミュニケーション力が足りていないと、考えてみてはどうだろうか。
40歳過ぎて結婚した幸せな男のお話
この方は横浜に住む42歳の男性、Nさん。
今年7月に幸せな結婚を果たしました。
しかし彼が3年前に教室を訪れた時は、典型的な婚活で苦しむ男性だったのです。
表情は固く、顔は上がらず、話しかけても「はい」ぐらいの言葉しかおっしゃらない。
服装はモノトーン系が多く、他の生徒と話もあまりなさらない。
しかし彼が他の人々と大きく違っていたことがあります。
それは教室で習ったことを素直に行動に移したことです。
会うたびに彼の印象が柔和になって行くのが手に取るようにわかりました。
講師の梶村操が、「Nさんの変化を見るだけで涙が出る」というほどに。
会話の内容もどんどん進化し、ふだんの自分の日常をエピソードで語れるまでに進化しました。
声のトーンは高く柔らかくなり、アイコンタクトも増えていきました。
「Nさん、もういつでも結婚できますよ」と私たちが言った半年後には、「7月に結婚します」と報告をくれました。
婚活を成功させるコミュニケーション
実は婚活を成功させるためだけのコミュニケーションなどない。
時々「婚活の即効薬はないのですか?」という問い合わせを受けるが、そんなものはない。
婚活成功のカギは実生活の変化にしかないのだ。
家族や職場の人々と、挨拶で温かな気持ちをゆっくりと交わす。
エレベーターで出会った見知らぬ人にも、「どうぞ」とか「お邪魔します」と温もりのある声とまなざしで接する。
コンビニやレストランでお店の人に「ありがとう」とか「ごちそう様です」と感情豊かに言葉をかける。
そんな日常の継続の中にこそ、その人を温かく親しみやすい雰囲気に変える妙薬がある。
婚活を成功させる会話とは
会話も同じ。
「映画を見た」と言われたら、「どんな映画?」「どこの映画館?」「誰と?」といった5W1Hの会話しかできないのでは、大事な気持ちの交流が生まれない。
映画のストーリーなど、語り合ってもあまり意味がないのだ。
それでは何時間しゃべっても、親しみや好意を抱いてもらうことはできない。
「映画を見た」と言われたら、まずは相手を主人公にしてその場面を想像する。
「映画を見る時はどんな準備をするのだろうか」
「好きなのはロマンティック?それともアクション?コメディ?」
「よく笑う?泣く?怖がる?」
そんな想像力から会話は生み出される。
「映画を見て来たんですよ」
「映画ですか!いいですね」
「よかったですよ」
「映画は一人で見るのがお好き?それとも誰かと一緒?」
「一人がいいですね」
「おおっ! どっぷりはまる方ですか」
「そうなんですよ」
「するとお好きなジャンルは・・・」
こんなに気持ちを豊かに感じられ、想像力が刺激される人との会話を女性は待ち望んでいる。
こんな会話のできる人ならば、結婚生活も楽しいだろうなとイメージするのだ。
婚活でコミュニケーションを磨けば、仕事にも好影響
後日談だが、見事結婚なったNさん。
仕事も好調で最近昇進なさったとのこと。
婚活を好機にコミュニケーション力を磨くことは、仕事力の大きな高まりをも実現できるということのようだ。
まとめ
人は第一印象で他人を判断する。
だから出会って1秒でのコミュニケーションを磨く必要がある。
服装や髪型は必須の条件。
ふだんからお洒落を楽しみ、行きつけのショップを持ってみよう。
散発も思い切って美容室を訪ねてみよう。
家族や職場の同僚に限らず、様々な場所で出会う人に挨拶をし、飲食店では「おいしかったです」という声をかける習慣をつける。
その時、形ばかりで終わらないよう、温かな感情を伝える意識を持ってみよう。
そういった取り組みが、あなたの印象を温もりのあるものに変えていく。