人と話すのに共通の話題などいりません
必死で共通の話題を探しても、仲良くはなれません
こんにちは、大阪でコミュニケーションスキル、話し方を教えているTALK&トークの野口敏です。
会話のアドバイスとして、「まず共通の話題を探してね」と言われた人は多いでしょう。
話し方本を開いても、人生相談を覗いても、
いたるところで「まず共通の話題を探しましょう」と安易なおすすめをしています。
見合いやパーティで出会った人同士が必死で共通の話題探しをしているのもよく見かける風景ですね。
「中学はどこ?」「趣味はなに?」「最近見た映画はなに?」「推しのアーティストは誰?」
共通の話題さえ見つかればうまくいく! とばかりに一生懸命な姿が痛々しくもあります。
たぶん、知っている話が出て来たら、ここぞとばかりに話をしようと考えているのでしょう。
無理に共通の話題を探す姿は、会話のための会話をしていることが丸わかりで、お相手はなんか興ざめです。
知っていることを話しただけでは、仲良くなれないことを知っていれば
こういうことはしないでしょう。
コミュニケーションを取るのに共通の話題などいらない
私は自分の生徒にはこう指導しています。
『自然な流れで共通の話が見つかったら、それは幸運なこと。
でも無理に共通の話題を探すことはしないで下さい。
なぜなら、お互いに共通しているのは「学校」「住んでいる場所」「趣味」「好きなゲーム」
「働いている場所」など自分の所属、肩書だけではないのですから』と。
たとえば「今日は暑い!」「今日は寒い!」というのは、立派な共通の話題です。
「春になってコートやダウンをクリーニングに出す」のも、
「少し暑くなって来たころに、クーラーをつけるかどうか迷う」のも、やっぱり共通の話題。
そこには必ず共通する気持ちがあって、共通する行動があるもの。
「今年初めてクーラーのスイッチつけたのいつですか?」
「ゴールデンウイーク明けてすぐです」
「いっしょですね!」
ここから生まれる話は、お互いの人柄がにじみ出るものが多くて、仲良くなれることが多いものです。
共通していなくても楽しい話ができるのが、大人
いえ、たとえ共通していなくても、違いを共有するという大人の話し方があります。
「今年初めてクーラーのスイッチつけたのいつですか?」
「ゴールデンウイーク明けてすぐです」
「早いですね! 私は梅雨明けまでにクーラーをつけるとシロクマさんに悪い気がして」
この違いを話すのがまた楽しい。
変な共通の話題探しより、よほど楽しくて仲良くなれそうでしょう。
共通の話題を探すって、私に言わせれば初心者の会話です。
もっと知性を発揮すれば、共通の話題などいりません。
たとえば外国の方、育った環境が全くちがう方、考え方や価値観がちがう方、
思い切って別の星から来た異星人とも、違いから学び、違いを面白がる気持ちがあれば、
コミュニケーションはたやすいのです。
私の生徒は仕事でよくブラジルやペルーに行くそうで、そこからよく連絡をくれます。
「野口さんの会話のメソッドは世界に通じますね!
いっしょに飲みに行ったペルーの女性に、サンタさん何歳まで信じていた? って聞いたら、
夢中になって話してくれてホテルに帰れない」って、喜んでました。
会話って、口下手な人だけが習うものだと思っていませんでしたか?
グッドコミュニケーションで学ぶコミュニケーションスキルは、
どんな人とでも、どんな環境でも、他人と仲良くなれる最高の技術です。
記事元 弊社結婚相談所HP: https://konkatsu-0874.net/blog/2014-08-01/