3人以上の会話が苦手、というあなたへ
生徒さまからよくお聞きする戸惑い、3本の指には入るおたずね。
それは、複数人での会話について。
「職場のお昼休みに、3人以上だとあまり話に加われません。
話せる話題になって入ろうとしますが、まごまごしている内に次の話題に移っていたりして、うまく会話にのれません。
私は聞くのが苦になりませんし、相槌は打っているのですが、話すほうがうまく反応できなくて、場がしらけてしまうかもと思ってしまいます。」
といったメールもいただいたことがあります。
1対1なら会話に困らないが、3人以上になるとむずかしい。
私も、とお感じの方も多いことでしょう。
多くの人はこんな時、自分が話すことでグループの会話に参加しようとします。
実はこれが間違いなのです。
こんな時は「聞く力」を使ってグループに溶け込みます。
この質問者さまは
「私は聞くのが苦にならないのと、相槌は打っている」
とおっしゃっていますが、実はまだまだ聞く力が弱いのだと思います。
3人以上の会話でまず気を付けたいのが、みなが話しやすい雰囲気を作る責任が自分にもあると知ること。
誰かが話をする。
この時、いい相づちを打つことが
「私、この会話に参加します!」
という意思表示。
「ふんふん」「はい」「へー」
って相づちは打っているつもりでも、それが小さくて目がうつろで、感情のこもらないものならば、話をしている人も気が乗りません。
「うちの子、私の言うことをちっとも聞かないのよ」
「へー」
こんなちっちゃな相づちではその場にいる人たちも全然盛り上がらない。
「うちの子、私の言うことをちっとも聞かないのよ」
「あー!うちも、ほんとに腹立つよね」
これぐらい気合の入った相づちと感想を言葉にすると、話し手はあなたに向かって話してくれるようになります。
これがグループの会話に参加したということ。
こうなれば、あなたに質問を振ってくれる人も出てくるし、なにより感情豊かな相づちを打てば、皆はあなたに注目して黙ってくれる。
するとあなたの話をするチャンスがやって来る。
「うちの子、私の言うことをちっとも聞かないのよ」
「あー!うちも、ほんとに腹立つよね」
続けて「うちの旦那は子供に甘くて、腹が立つのよ」
ほら、話ができた。
3人以上の会話で戸惑う人は、まず豊かな感情表現を使って相づちを打つ。
他人の話に積極的に感想を言う。
これで流れに乗れるし、その場のいいムードを作っている立役者的な存在になれる。
一度お試しになってみてください。
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