人見知りは人生で3万回の出会いをフイにしている

何か習い事をしてみたいとは思うけど・・・
出会いの場所に出かけてみたいとは思うけど・・・
職場のみなは楽しそうに話している。その輪に入ってみたいとは思うけど・・・

人見知りだと新しい人と出会うのも、新しい環境に飛び込むのも一苦労。
そして、せっかく人と知り合うチャンスがあっても、相手に話しかけるのに腰が引けてしまう。

実は人見知りな人は、人生で大事なものを多く失っていることに気づいていない。

人生で出会える人は3万人

人生で出会える人は平均すると3万人程度だとか。
その中で職場や学校などでわずかでも関係を持てる人が3,000人。
さらに親しく会話を交わせる人が300人という話だ。

ということは我々は、その300人の中から友を作り、恋人を探し結婚していることになる。
仕事もほんの限られた人たちと手を組んで行われている。

なんという選択肢の狭さだろうか。
長い人生でそんなわずかな人としか関係を持てないなんて。

ところが、人との関係をスムーズに作り出せる人は、この300人を3万人の中から能動的に選んでいる。
「この人!」と思った人に話しかけていい関係を作れるからだ。
つまり選りすぐりの300人と人生を送るというわけ。

反対に人見知りの人は、この300人を偶然の出会いに任せている。
誰とどんな関係を作るかは、自分に近寄ってきてくれる人次第というわけだ。
ということは、友人や恋人、そして仕事のパートナーを限られた人材の中から仕方なく選んでいることになる。

ちょっと寂しい話だろう。

あなたの人見知りチェック

ここであなたの人見知り度をチェックしてみよう。

  1. よく知らない人から挨拶されたり、話しかけられたリした時、急に返事ができないことがある。
  2. 向こうから挨拶をされたら、返事をすることができるが、自分から挨拶するのは苦手。
  3. 挨拶はするが「ちわーっす」っていう程度。温かな気持ちを送るレベルにはない。
  4. 自分から積極的に挨拶をするが、どんな気持ちを相手に送っているか意識はしていない。
  5. 見知らぬ人にも挨拶をするし、関係のありそうな人には話しかける。その時、なるべく温かな気持ちで接するよう意識している。

①は極度の人見知り。
②、③も意外かもしれないが人見知りだ。自分から他人といい関係を築き上げることはできないだろう。
④は人見知りとは呼ばないが、全くの他人とすぐにいい関係を作ることは難しい。
⑤だけが心豊かな人を惹きつけ、人生をパワフルに生きることができる。

人見知りが損をする場面

人見知りは人生で損をすることが多い。
例えば、エレベーターに見知らぬ人が乗って来るだけでストレスを感じる。
職場に新しい人が来ても慣れるのに時間がかかり、転職や異動で人間関係が変われば、ストレスは計り知れない。
出会いもなかなかつかめないはずだ。
運よく結婚できても、相手の親族や子供を通しての親同士の付き合いが待っている。

そして最も困難を極めるのが老後だ。

数少ない友人が病気や死亡でいなくなれば孤独が待っている。
さらに要介護なのにヘルパーを拒む人。
施設に入った方が楽なのに、頑なに一人暮らしを続ける人。
どれもが人見知り故の苦労。

老いを迎える前に、いや、若い内から一日も早く、人見知りは克服しておきたいものだ。

人見知りは他人を拒絶し不安にさせている

人見知りとは、自分から声をかけても相手から無視されるのではないかという不安から生まれている。
だから相手から挨拶してくれたり、話しかけてくれないと人といい関係が作れない。

加えて、人見知りは相手の気持ちを考える余裕がない。
まさか相手も自分から拒絶されることを心配してるとは気づかない。

人見知りは、自分からコミュニケーションしようとしないので、相手から見るととても拒絶的に見える。
相手からは「話しかけられたくないのかな」と思われていることが多いのだ。
すると相手からも話しかけにくい人に見られていることになる。

  • 自分から挨拶することはためらいがち
  • 相手からは話しかけにくいと思わせてしまう態度を取る

これでは人間関係の広がりは期待できない。

人見知り克服のために顔を上げて暮らしてみよう

では、人見知りを克服する第一歩をお伝えしよう。
コミュニケーションはアイコンタクトから始まる。
目と目が合って初めて気持ちが通じ合う。
顔も見ずに「ありがとう」や「ごめんなさい」を言われても、誠意は感じられない。
アイコンタクトは重要なコミュニケーション手段なのだ。

人見知りを克服しようと思うなら、まずは顔を上げて暮らすことだ。
すると色々な人と目が合うようになる。
それだけでコミュニケーションに長けた人たちから話しかけてもらえるようになる。

エレベーターから出て来る時に、うつむくのをやめただけで職場の人からランチに誘われ、友人ができ、仕事がとても楽しくなったという女性もいる。

そうやって、人とつながる経験を積み、自分のメッセージを他人が受けとめてくれるという自信がつくと、知らない人とのコミュニケーションも楽になって行く。
小さなことだが、人見知りの人にとっては大きな人生の転機となる。

人とつながる力がつけば人脈が広がる。有効な生きた情報があっという間に手に入るようになる。
そして他人と気持ちを通じ合わせることが、大きな幸せであることにも気づけるだろう。

人見知りが和らぐだけで、心が軽くなり、空の色さえも明るく感じられるようになる。
きっと人生で出会う3万人の人たちとのコミュニケーションが、今までよりもずいぶん濃くなるだろう。

まとめ

人見知りは拒絶の恐れから始まっている。
拒絶を恐れると、自分が他人を拒絶することになる。
だからまずは、「自分はコミュニケーションする気があります」と周りにアピールする必要がある。
それが顔を上げて暮らすことだ。
歩く時、部屋に入って来る時、電車に乗っている時。
なるべく顔を上げて、人とアイコンタクトを取る意識を持とう。
それだけでも、他人からはコミュニケーションする気があると受け取ってもらえる。

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