「NO」と言える人になる
あるエステのお店を自宅で開いている女性のお話(既婚、幼い子供あり)。
一日の最後の時間に予約を取り、施術が終わっても帰らない客がいたそうな。
自分が最後だと知っているから、次の客のことも気にせずに遠慮もなくダラダラとどうでもいい話を続ける。
彼女は「ぼちぼちお引取り下さいませんか?」とはなかなか言えないタイプ。
夫が帰ってきても、子供が泣いても、その客はまだ帰らない。
その日、この客が帰ってくれたのは、なんと夜の11時。
5時間も居座ったんだと!
さらにこの客のダンナが話をしたいと言っていると言い出し、後日彼女を夫婦で自宅に招き(夫婦で?関係のないご主人は憐れ…)、そこで保険を勧められたそうな。
ああ、「NO」と言えない悲劇。
時間の信じがたい消耗、精神的苦痛、人生の無駄。
「NO」と言えない人につきまとう人生の恐怖とは
実は「NO」と言えない人には、先ほどの客のような支配的な人物がまとわりつく傾向があるのです。
このように迷惑な人物は、簡単に「NO」と言える人には決してまとわりつきません。
彼らには、「NO」と言える強い意思の持ち主とそうでない人とを瞬時に見極める才能があるからタチが悪い。
だから「NO」と言う技術、しかもなるべく相手と関係を壊さないように言える技は人生必須のコミュニケーション能力だということ。
先ほどのようにハードな事例は少ないかもしれませんが、気の進まない人から
「飲みに行きませんか?」
「LINEの友達になってくださいよ」
「今度会社にお邪魔してもいい?」
といった軽い申し出なら、誰でも経験があるのでは。
さらに、
「私が入っている宗教の勉強会に来ない?」
「新しいビジネスの話を聞きに行かないか」
「オレのセミナーの集客手伝って、タダで」
なんていう重いお誘いもあります。
さらにさらに、
「〇〇子さん、今からお家に行くわよ。いいわよね」
という姑の強引な電話なんていうものもありますよね。
「NO」って言えない人は、初めいい顔をしてしまって、苦痛が大きくなってから相手を避ける傾向にあるのですが、これがけっこうトラブルを招くんです。
「前はあんなに好意的にYESって言っていたのに、なんで私を避けるのよ!」
支配的な人は一度「この人は!」と見込んだ獲物が逃げようとすると、怒りを見せるからやっかいです。
これで一発OK!やさしくはっきりお断りする方法
さあ、こんな厳しい状況でどうしたら「NO」と言えるのか?
一言で解決できるほどやさしくはありませんが、結論を先に言うとこうなります。
それは「断りの理由を考えない」ということ。
断りに理由がいると思っていると、いい理由が思いつかなければつい「YES」と言ってしまう。
相手が納得してくれなければ断れない、そう思い込んでいるから断れなかったのです。
でも気の進まない申し出に、いちいち理由なんていりません。
断りの言葉もかんたん。
「ごめんなさいね」
これで一発OK。
夫婦や恋人、上司からの仕事の指令を断るなら、NOという理由も必要でしょう。
でも気の進まない人なら、たいした関係ではないはず。
冒頭のエステの経営者も「そろそろおいとま下さい」とでも言えば、「どうして?」なんて言われなかったはず。
ブログの解説ではここまでが限界ですが、「NO」と言いにくい人はぜひ参考になさって下さい。