人間関係がいい人は「ありがとう」が上手

どこに行ってもいい人間関係が作れる人がいます。
この人のコミュニケーションには、きっとどこかに秘密があるはず
それを解き明かして、多くの方に幸せになって頂きたい。そんな願いを込めて作りました「毎日使おう!人を幸せにする素敵な言葉」。

今日のテーマは「ありがとう」のコミュニケーション

「ありがとう」がうまい人は愛される

「ありがとうはよく言いますよ」と多くの人は言います。
その話をもう少し深く聞きますと、こんな考えが伝わって来ます

「自分の役に立つことをしてくれたら、ありがとうって言いますよ」

例えば、頼んでいた用事を同僚がしてくれた。
奥さんがスーツをクリーニングに出してくれた
友人が飲み会の予約をしてくれた。

そんな時は「ありがとう」って言いますということのようです。

では相手がしてくれたことが、役には立たなかった時はどうでしょうか

たとえば、宿泊したホテルの職員が後ろから追いかけて来て、「落とし物ですよ」と言って紙袋を差し出しました。でも、それは自分のものではなかった時。
それを見て「私のではありません」としか言わない人が多いのではありませんか。

部下が「これもいるかと思いまして、資料を揃えておきました」と言った時。
でもその資料はいらないものだったら、「それはいらないよ」としか言わない人の方が多くありませんか。

寝る前に「明日は仕事で朝5時起きだから、朝ご飯はいらない」と妻に伝えたのに、朝起きると妻が簡単な朝ご飯を作っていた時。
「朝ご飯いらないって言ったのに」と責め口調で言ってしまう人の方が多いのでは?

それが役に立たなくても、相手が自分を思ってしてくれたことに「ありがとう」と言えるか

人間関係がいい人が「ありがとう」と言う時。
その基準は、自分の役に立ったことに対する礼だけではありません。
相手が自分のことを思って何かをしてくれたこと。その思いに対して「ありがとう」と伝えるのです。

(忘れ物を私に走って来てくれた人に)
「それは私のではないのですが、わざわざ追いかけて来て下さったのですか。本当にありがとうございます」

(資料を揃えてくれた部下に)
「気を回してくれたんだね。ありがとう。助かるよ」

(朝ご飯を作ってくれた妻に)
「早起きしてくれたのかい。ありがとう。朝早いとご飯がのどを通らないんだけど、ひとつもらうね」

そんなことを言ってもらえたら、やはり誰もが喜びます。そして「この人の役に立つこと、喜んでくれることをまたしたい」と思うでしょう。

今朝の朝ドラ。
白血病の治療のための骨髄移植が可能かどうか、検査を受けてくれた母親。白血球の型が合わずドナーになれなかった彼女に、息子は「検査を受けてくれてありがとう」と言います。
この優しさに視聴者は泣きました。

コミュニケーションとは、人の気持ちを感じて、その気持ちに応えることです。人は自分の気持ちをわかってくれる人を信頼します。
コミュニケーションとはただの言葉のやり取りと思っていると、結局、親しみも信頼も愛情も受けることはできません。

このコミュニケーションに気づいたら、あなたは「ありがとう」という回数が増えます。
そして「ありがとう」の言葉に、もっともっと大きな愛情が宿ることでしょう。

人間関係がいい人は「ありがとう」が上手:まとめ

  1. 「ありがとう」の言葉は自分の役に立った時だけの言葉ではない
  2. 相手が自分を思ってしてくれた行為、その気持ちへの感謝の言葉、それが「ありがとう」
  3. 「ありがとう」が上手な人は、信頼・親しみ・愛情を手にできる